新世界presents第五トラディショナルNo.1 Loudness

縁あって、西麻布は音楽実験室・新世界のご協力をいただき、 今回より”新世界presents第五トラディショナル”としてナンバリングも新たにお届けいたします。 2ヶ月に1回程度の収録、毎月15日前後の配信にて、お届けする予定です。   ※podcast登録のススメ iTunes music storeで「第五トラディショナル」と検索していただければ 番組ポッドキャストがご登録いただけます。 https://itunes.apple.com/us/podcast/traditionis-quinto/id587427944 ///////////////////////////////////////////////////// 第一回目、そして来月配信の第二回の記念すべきゲストは マンガ家の西村ツチカ先生にお越しいただきました。 西村ツチカ(にしむら つちか、1984年-)は、日本の漫画家。 神戸市長田区出身。大学浪人中、「ヤングマガジンアッパーズ」の新人賞で大賞を受賞(審査員はすぎむらしんいち)。大学は経済学部で、軽音楽部に所属。2008年、「君の動き」が「月刊COMICリュウ」龍神賞にて銅龍賞を受賞、2009年、「黒岩さん」で同誌にて再デビュー。2011年12月、初単行本『なかよし団の冒険』により第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。2012年より翌年にかけ、「月刊!スピリッツ」にて初の連載作品『さよーならみなさん』を掲載。… ”wikipedia” 公式ブログ http://tsuchika.exblog.jp /////////////////////////////////////////////// 例えばアメリカのスクールカーストがハリウッドの映画監督達に如何に描かれてきたか、を振り返った時、ジョックス(マッチョ)達は作品の中で揶揄や被害の対象となり続けてきた事はそもそも映画監督たちがナードやギークといった非マッチョでありアンチ・マチズモの立場を経験したことが影響しているのだろう。 そもそも歴史家や評論家が後年になって評価したその当時のアンチテーゼというものの多くが非マッチョ的な記号を含むものでは無いだろうか。 クールであったり知性的で有ることは確かに大きな魅力の1つではあるが、古今東西太古の昔から現在に到るまで地球上の端々までマッチョ、筋肉、強引さというものは力(ちから)であり、男性的な規範となってきた。 今回はこの観点に立ち、トラディショナルのメインストリームからアウトサイダーまで、マッチョ的強引さ、つまり「うるさい」と言うことに焦点をあてた。 一曲目は、度々取り上げているサッチモHot Fiveの名曲から ”Big Butter & Egg man” “Big Butter and Egg Man” is a 1926 jazz song written by Percy Venable. Venable was a record producer at the Sunset Cafe and … Continue reading

9/24(木)第五トラディショナル公開収録のお知らせ

既にSNS等でお知らせしていましたが、 FM茶笛の「What’s Jazz?」、一年と九ヶ月ほど第二週目のパーソナリティ担当させてもらいましたが諸事情により10月から番組自体が半年ほどお休み、となってしまいました。 せっかく聴いていただける方も増えてきていた実感もあっただけに残念ですし、何よりご聴取いただいた、いただいていた皆様、申し訳ないです。 こうした話は以前のFBポストご参照ください。 https://www.facebook.com/Kyoichiwatanabe/posts/1050880688257251?pnref=story https://www.facebook.com/Kyoichiwatanabe/posts/1050953884916598?pnref=story ——————————————————— と、言うわけで、やります! 9月24日(木) 「新世界presents 第五トラディショナル」公開収録vol.1 http://shinsekai9.jp/2015/09/24/traditional1/ [出演] Rev.Danny Smith 渡邊恭一 ゲスト:西村ツチカ [時間] 19:30開場 20:00開演 [料金] 1500円(1D付) ※2回放送分の収録、及びパフォーマンスを予定しています。 トラディショナルミュージックの深淵に、 新たな光を差し込ませ、挟み込ませ、機材破壊する勢いでのトークショー、となります。 どうぞ、宜しくお願いいたします。 ———————————————————— 第五トラディショナル… スイング/ホットジャズの雄・渡邊恭一とオルタナティブフォークロアの旗手ダニースミスが19c後半-20c前半の英米初期レコード文化、そしてその音楽を俯瞰していくポッドキャスト。 https://kyoooswing.wordpress.com/category/podcast/ [出演者] Rev.Danny Smith(レブランド・ダニースミス) バンジョー/ドラムス/鍵盤奏者。 東京のアパラチアン・ミンストレル。伝統的なバラッド・オールドタイム・スピリチュアルなどの演奏を行う。 南カリフォルニアNo.1クロウハンマーバンジョイスト。 2014-15年にかけてアメリカ奥地をフィールドレコーディング。その活動は最早現代のAlan Lomaxと言える。 Dolcerora Recordings、Danny Smith Project 主宰 http://revdannysmith.weebly.com 渡邊恭一 スイングテナー/クラリネット奏者。 1930s-40sジャズの質感をベースにした靭やかな音楽性と現代性をもつ。 第五トラディショナル主宰。 https://kyoooswing.wordpress.com ゲスト:西村ツチカ(マンガ家) 1984年兵庫県生まれ。2009年にマンガ家デビュー。 2010年『西村ツチカ作品集 なかよし団の冒険』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞。著書に『かわいそうな真弓さん』『さよーならみなさん』がある。自主製作マンガ誌『ユースカ』でも精力的にマンガを発表している。 イラストレーターとしてもCDジャケット、イベントフライヤー等高い評価を受けている。 … Continue reading

第五トラディショナルno.42-5 現代にのこるベートーベン

  緊急企画。 お察し下さい。   ///////////////////////////////////////////////////////// ※podcast登録のススメ iTunes music storeで「第五トラディショナル」と検索していただければ 番組ポッドキャストがご登録いただけます。 https://itunes.apple.com/us/podcast/traditionis-quinto/id587427944       “Beethoven Riffs On” (Beethoven/Lou Singer) Jan 15, 1941 NYC New York John Kirby Sextet Charlie Shavers tp Russell Procope as Buster Bailey cl O’Neil Spencer ds Billy Kyle pf John Kirby bass             次回は2/25(火)配信予定です! バックナンバーはこちらへ ///////////////////////////////////////////////////////////

第五トラディショナルno.42 INTRO YABAI

  今回は”イントロ”、”イントロダクション(Introduction)” つまり”前奏”について 特に昨今のポピュラー音楽ファンの中では「名曲三秒の法則」、という一種の訓話がある。 名曲と呼ばれる曲は、イントロが始まって3秒で決まる。というものだ。 この話題の真偽とは別に、この「法則」からトラディショナルを照らしたとき、 わたしと貴方は、トラディショナルの深淵を覗きこんでいるのだ。   /////////////////////////////////////////////////////////   ※podcast登録のススメ iTunes music storeで「第五トラディショナル」と検索していただければ 番組ポッドキャストがご登録いただけます。 https://itunes.apple.com/us/podcast/traditionis-quinto/id587427944     一曲目は以前にも紹介したLouis Armstrongのもの。 …Other portions of this record also in high regard include the trumpet introduction by Armstrong that begins the song – this cadenza incorporates an almost syncopated opening – the wordless ‘scat’ singing chorus by Armstrong … Continue reading

第五トラディショナルno.41 Fletcher Henderson

2014年もどうぞ、第五トラディショナル、ひいてはダニースミス、渡邊恭一を宜しくお願いします。 /////////////////////////////////////////////////// ダンスミュージックはいつの時代も常に変遷を遂げる。 ことニューヨークにおいてその変遷は顕著だ。 1920年代の彼の地に於いては、アメリカ南部風のイディオムを持った新しいスタイルが一世を風靡した。   1910年代までのラグタイムオーケストラから、ジャズ・オーケストラへいち早く転換を果たした理系の秀才、フレッチャー・ヘンダーソン。 1920sのニューヨークダンスミュージックの間違いなく中心に居た彼らは、つづく1930年代、スイングブームの根本となった。 与えた影響はデューク・エリントンと比肩するかそれ以上に大きく、それは大編成ジャズのみならず、Sun Raにまで及ぶ。 今回の第五トラディショナルはそのフレッチャー・ヘンダーソンに迫ります。   ※podcast登録のススメ iTunes music storeで「第五トラディショナル」と検索していただければ 番組ポッドキャストがご登録いただけます。 https://itunes.apple.com/us/podcast/traditionis-quinto/id587427944       James Fletcher Hamilton Henderson, Jr. (December 18, 1897 – December 29, 1952) was an American pianist, bandleader, arranger and composer, important in the development of big band jazz and swing music. His was one … Continue reading

第五トラディショナルno.40 THE CRASIES

記念すべき第四十回。 第五トラディショナルは六畳間の物件から、太平洋をまたぎます。   そして、わたし渡邊恭一と、鳥越ダニースミスの録音セッションに挑戦者求む。 Skypeによる録音セッション日時をおって公開致します。   ////////////////////////////////////////////////////////////////// 芸事に携わる者と心の病というものは、古来からコインの裏表の様についてまわる。 凡庸な人間には気づくことのない細部を穿ち、ひとつの作品を成し得る作業は、かかる体力以上に心の健康を損なう。 トラディショナルな音楽にもそういったエピソードには事欠かない。 しかし、こうした営みが更に後代への大きな影響となって世の中を彩り良くしていることも事実だ。 今回はこうした観点からトラディショナルの深淵に臨む。   ※podcast登録のススメ iTunes music storeで「第五トラディショナル」と検索していただければ 番組ポッドキャストがご登録いただけます。 https://itunes.apple.com/us/podcast/traditionis-quinto/id587427944           New Orleans Rhythm Kingsの名クラリネット Leon Roppolo 鋭きすぎる才能は彼の心を蝕んだ。 Leon Roppolo was considered a genius by his contemporaries and like Bix Beiderbecke and Buddy Bolden he was another of the tragic young men … Continue reading

第五トラディショナルno.39 Sichirigahama No Aika

永らくお待たせしました。 新体制の第五トラディショナルは、次回第40回よりお届けします。 さて、今回までのゲストは第38回に引き続き、エッセイストの華恵さんです! 華恵(はなえ、1991年4月28日 – )は日本のエッセイスト、モデル。アメリカ生まれ。旧芸名、hanae*。 父はアメリカ人、母は日本人。6歳より日本で暮らし、10歳よりファッション誌でモデル活動を始める。幼少時より読書好きで、小学生のときに全国小・中学校作文コンクールで読売新聞社賞、文部科学大臣賞などを受賞。小学6年生のときエッセイ『小学生日記』を出版する。以降、書評やエッセイを中心に執筆活動を行うほか、寺山修司の著書の角川文庫新装版にてカバーモデルを務めている。東京藝術大学音楽学部楽理科在学中。 (wikipedia) ////////////////////////////////////////////////////////////////// 日本の唱歌、童謡、と言われる曲がある。 多くの方が小中学校などで触れた経験があるだろう。 時代によって多少の変遷はあるものの、年齢層を問わずそういった知識・経験を共有することで我々は日本人という共同体意識を強めていく。 そのツールとして使われていたこの唱歌・童謡の多くはそもそも英米トラディショナル由来であったのだ。 ここに七里ガ浜の哀歌、という曲が有る。 明治43年(1910)1月23日に実際に起きた水難事故に寄せられた鎮魂歌だ。 今回はこの曲を題材に、その流れを辿っていく。 ※podcast登録のススメ iTunes music storeで「第五トラディショナル」と検索していただければ 番組ポッドキャストがご登録いただけます。 https://itunes.apple.com/us/podcast/traditionis-quinto/id587427944 まずは昭和十年(1935)、松竹映画「真白き富士の嶺」を講談調にまとめた ガイド盤から 真白き富士の根(ましろきふじのね)は、逗子開成中学校の生徒12人を乗せたボートが転覆、全員死亡した事件を歌った歌謡曲である。「真白き富士の嶺」、「七里ヶ浜の哀歌」 とも呼ばれる。1935年、1954年にはこの事件を題材にした同名の映画にもなった… (wikipedia) 講談や映画、鎮魂歌が作られたり、といった美談調に語られがちなこの話であるが、真相はそうでもないようだ。 詳細は以下に詳しい。 http://48863135.at.webry.info/201102/article_17.html さて、この日本の名曲、といった様子の七里ガ浜の哀歌は、 実は以下の様な系譜をたどっている。 1「Piss upon the Grass」(1740) ”芝生で放尿” 2「Nancy Dawson」(1760)*イギリスのダンス音楽、上とほぼ同曲 3「Love Dvine」(1805)*インガルスが前半を編曲、後半部分を作曲 4 「Garden」(1835) 5「When We Arrive at Home」(1882) 6「夢の外」(1890)”大和田建樹,奥好義 共編「明治唱歌」三角錫子はこれを直接の下地としたようだ” 7「真白き富士の根(山本正夫調和)」(1916) 8「真白き富士の根(堀内敬三編)」(1930) (http://songsf4s.exblog.jp/7481766/ より引用。一部編集””内加筆。) 当初はイギリス一地方のポピュラーソング、フォークロアであった曲が、 … Continue reading

第五トラディショナルno.38 Jelly Roll Morton

米ルイジアナ州ニューオリンズが”ジャズの街”と呼ばれるのは何故か。 いくつかの理由が挙げられる。 1つには現在”ジャズ”と呼称される音楽の原型が、そのニューオリンズ…スペイン、フランス、イギリス、カリブを通じた西アフリカ文化の交錯地…で成立したから そしてもう1つには、ニューオリンズは偉大なジャズ音楽家を輩出したこともその所以であろう。 なにより、その偉大な音楽家たちこそ、1910年代後半よりあまねくアメリカ全国に亘ってニューオリンズ一地方の土着、民俗音楽のひとつ…のちにJass→Jazzと呼称される…を布教していく伝道師であったのだ。 サッチモ、ルイ・アームストロングはその中でもその音楽性、キャリアの長さも相まって特に有名だ。 しかし今回はもう一人のニューオリンズ出身の偉人、ジェリー・ロール・モートンにフォーカスする。 そして奇しくも、というよりも幸運なことに 我々第五トラディショナルは同じくニューオリンズ生まれの才能を、 ゲストに迎える。   華恵 http://www.hanae-orihime.com/ 華恵(はなえ、1991年4月28日 – )は日本のエッセイスト、モデル。アメリカ生まれ。旧芸名、hanae*。 父はアメリカ人、母は日本人。6歳より日本で暮らし、10歳よりファッション誌でモデル活動を始める。幼少時より読書好きで、小学生のときに全国小・中学校作文コンクールで読売新聞社賞、文部科学大臣賞などを受賞。小学6年生のときエッセイ『小学生日記』を出版する。以降、書評やエッセイを中心に執筆活動を行うほか、寺山修司の著書の角川文庫新装版にてカバーモデルを務めている。東京藝術大学音楽学部楽理科在学中。 (wikipedia) 華恵さんには今回併せて2回、ともにトラディショナルの深淵を覗いて頂くことになります。 果たしてその奥先に姿を現すものとは。 どうぞ、お楽しみ下さい。 /////////////////////////////////////////////////////   ※podcast登録のススメ iTunes music storeで「第五トラディショナル」と検索していただければ 番組ポッドキャストがご登録いただけます。 https://itunes.apple.com/us/podcast/traditionis-quinto/id587427944     JELLY ROLL MORTON Jelly Roll Morton, Ferdinand Joseph LaMothe (October 20, 1890 – July 10, 1941)) was the first great composer and piano player … Continue reading

第五トラディショナルno.37 Strange Instruments

  世界システム論、という考え方がある。 有史以来、世界全体を1つの社会システムとみなして中央(中核)・半周辺・周辺(周縁)の三要素にわけ、巨視的分析を試みる、というものだ。 現在、中央(中核)を成すもの、ヘゲモニー(覇権)を掌握している文化体もやがて周辺(周縁)の台頭にしたがって、周縁→中央、中央→周縁…と変化していく。 ポピュラー音楽の世界にも同じようなことが言える。 今で言えばインディーズ、アンダーグラウンドなものが、全体のシステムで言えば周辺・半周辺に相当している。 この周辺、半周辺の中から次の時代の中央を成すものが誕生していく。 第五トラディショナルで紹介した中からすれば、現在のヒップホップやR&Bの直接の祖と言える1920年Mamie Smithの”Crazy Blues”(cf. No.12; The 10s a century ago )は都市部黒人層のアンダーグラウンドなニーズに応えたものであった。 だが言うまでもなく、周辺・半周辺から中央へ、といった転換を経られずそのまま歴史のダイナミズムに埋もれていったものも数多い。 商業的な成功こそなかったものの、それらの音源に満ち満ちた音楽的好奇心、実験性というものは100年近くの時空、そして録音技術の限界を超えて我々に様々な示唆を与えてくれる。 本当に音楽を”スイング”させるのは、こういった部分に依るのではないだろうか。 そこで今回の第五トラディショナルは、ジャズその他の編成に珍しい・奇妙な楽器を取り入れ、より一層の音楽的”スイング”を求めたグループ、音源にフォーカスします。 ////////////////////////////////////////////////////////////////// ※podcast登録のススメ iTunes music storeで「第五トラディショナル」と検索していただければ 番組ポッドキャストがご登録いただけます。 https://itunes.apple.com/us/podcast/traditionis-quinto/id587427944       一曲目はGoofusグーファスが登場。 The couesnophone, also known as the goofus or queenophone, is a free-reed musical instrument resembling a saxophone. Its reeds vibrate when the desired … Continue reading

第五トラディショナルno.35 戦前軽音楽

戦前日本の古い音楽。 ザックリとそう発せられた言葉にどんなイメージを抱くだろうか。 多くの人にとっては、演歌っぽい、演奏などが拙い、録音が悪い、 歌謡曲、文語調。 近所のお爺さん/お婆さんが口ずさんでいた、何か聞いたことがあるかも。 といった処ではないだろうか。 それら多くのものは、そう言った音源・情報の接触点が、ごく近しい高齢者づてであったりたまたま早朝、昼帯などにかかったAMラジオで流れているのを耳にする、等のかなり受動的かつ消極的、いわば二次的接触によるものと言えよう。 翻って2010年代に入ったここ2-3年、戦前の、そもそもダンスミュージック、軽音楽と称されたこの手のジャンルの復刻CD化が相次いでいる。 いずれもリアルタイムでは音源を聴いていなかった世代による動きだ。 一次的にこれらの音源に触れたなら、そこには2013年の現代に直結したとてもビビッドなメッセージ性やパンクマインド、ドラマチックさ、キャッチーさ、ポップネスを感じることが出来る。 (例えばそれは、no.25”冗談音楽”の回に触れたキャラクター像が挙げられる。個人的には今回のエノケン、植木等、現代の浜野謙太のイメージはかなり近いもの、と考えている) また、その高いクオリティは当時の日本人が卑下こそすれど、今聴けばアメリカやヨーロッパの音源と比べても十分に鑑賞に耐えうるし、このオリジナリティはもっと自覚されるべきものだ。 そして何よりこうした音楽体験こそ共有されるべきものの一つに思う。 一次的接触がより容易になった今こそ、その機会だと言える。 そこで今回の第五トラディショナルは、その復刻ムーブメントの一翼、 ぐらもくらぶさんから資料提供の下、オノマトペ大臣とdjsinta、二人の現代ダンスミュージックヒーローを迎え戦前日本の軽音楽に迫りたい。   オノマトペ大臣 djsinta 二人の参加も今回で最終回。 どうもありがとうございました! ぐらもくらぶさんありがとうございました。 今回の音源は以下のCDに入っています。     “戦前ジャズ・コレクション テイチクインスト篇 1934~1944”     ////////////////////////////////////////////////////////////////// ※podcast登録のススメ iTunes music storeで「第五トラディショナル」と検索していただければ 番組ポッドキャストがご登録いただけます。 https://itunes.apple.com/us/podcast/traditionis-quinto/id587427944     一人目は日本人ジャズシンガーの草分け、二村定一 二村定一(ふたむら ていいち、本名・林貞一、1900年(明治33年)6月13日 – 1948年(昭和23年)9月12日)は、昭和初期を代表する歌手・ボードビリアン。山口県下関市の出身。 (wikipedia)   ”のんびり暮らせ”         藤原義江 aka”我らのテナー”   藤原 … Continue reading